バロック音楽の大家と言えば、協奏曲「四季」を作曲したビバルディと「G線上のアリア」のバッハが思い出されます。
実は、このビバルディとバッハ、教会音楽を多く作ったという以外にも、ある面白い共通点があります。それは「どちらも子だくさん」だった、です。
ヴェネツィア出身で、カトリック教会の司祭もしていたというビバルディは、男の子が4人、女の子5人の計9人の子供がいました。今なら、テレビの大家族番組に出演させられそうですが、これで驚いてはいけません。なんとバッハは、死別した最初の奥さんとの間に10人、次の奥さんとの間に10人と、2回の結婚で作った子供の数が計20人。いやはや、あの謹厳実直そうな肖像画からは、にわかには信じられませんよね。残した曲数もすごいけど、子供の数もハンパじゃない。
2人に比べるとアマデウス・モーツァルトは、4男2女の計6人と、一見少なそうに思えるものの、35歳で死去するまでの数だから、これまたすごい。長生きしてたら、いったい何人の子供を残したのか。
弦楽四重奏曲の父と呼ばれているハイドンは、奥さんとは不仲だったからか、残念ながら子供はできなかったけれど、愛人との間ではちゃんと子供を作ってるんだそう。
こうしてみると、偉大な作曲家は夜の営みも偉大だったようで…。