エッチのあれこれ㊹ 日本最古のストリップショー

 日本神話のハイライトのひとつに「岩戸隠れ」があるが、アマテラスが」岩穴の中に隠れたということよりも、アメノウズメが本邦初のストリップショーを演じたということのほうに興味を持たれた御仁も多いはず。

『古事記』には、そのエロチックなシーンがこんなふうに表現されている。

「アメノウズメは天香具山の聖なる日陰蔓(ひかげかずら)を襷(たすき)にかけ、聖なる正拆葛(まさきかずら)を髪飾りにして、天香具山の笹の葉を採り物に束ねて手に持ち、天の岩屋戸の前に桶を伏せて踏み鳴らし、神がかりにして胸乳を露出させ、裳の紐を番登(ほと)まで忍し垂らした。すると高天原が鳴り響くほどに数多くの神々がどっと笑った」

 伏せた桶をステージ代わりに足で踏み鳴らしているうちに興奮状態になったアメノウズメが、乳房をあらわにし、腰紐を女陰へ垂らした姿で踊りまくったというわけだ。

 この「岩戸隠れ」は皆既日食を指しているとされるが、ご存じの通り、皆既日食は最長でも7分30秒程度という短さである。こんなに短い時間に、八百万の神々が集まって会議をしたり、鏡や勾玉を作らせたり、長鳴き鶏を集めてきたり、そのうえアメノウズメにストリップショーまでさせるとは…。

 神話の時代は、現代とは時間の流れる速さが違ってたんですね。

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