男性器の俗称である「チ〇ポ」や「チ〇ボ」の語源って何だろうと思ったことはありませんか。実はこれ、意外に難問らしく、江戸の昔から各分野の学者たちがさまざまな自説を述べておられます。その一部をご紹介してみましょう。
■チムチャ語で男性器はチム・チン。これを繰り返してチンチン、性器を意味するポをつけたのがチ〇ポ。(歴史家・安田徳太郎『万葉集の謎』)
■アイヌ語の陰部、陰茎を指す「チ」「チエ」、下股を意味する「チンコトロ」から。(東洋比較言語学者・中島利一郎『卑語の起源』)
■チヒサキ穂の義か。(江戸後期の辞典『名言通』にある説)
■つぼみ形ゆえ。(日本近世文学研究者・鈴木勝忠『雑俳語辞典』)
■チヒボフシ(小法師)の略訛。(国語学者・前田勇『上方語源辞典』)
■チホの訛り。チは男の陽の意。(江戸後期の国学者・橘守部『俗語考』)
■CHI – N – PO は、父(チ)ン火(ポ)である。(文明法則史学者・村山節『神と性と暗号』)
■安南語で夫のこことを「チョン」、妻のことを「ボ」、また「上から下へ押しつける」意味の動詞を「チョン」、下から上を支える「ボ」から。(考古学者・西岡秀雄『性神大成』)
たかがチ〇ポ、されどチ〇ポ。学問になると急に難しくなるものですね。
【参考文献】『四大通俗陰名考』玩究隠士著