今や、誰でも手軽に買うことのできるディルド(疑似男根)。
使用法によって、いろんな楽しみ方があるようだが、「張形」とか「おはしがた」などと呼ばれていた江戸時代でも、それは同じ。いや、それ以上にユニークな楽しみ方をしていたことを、当時の春画から知ることができる。
西川裕信の『枕本太開記』では、なんと、目の前にいる女には自前の男根を挿入し、と同時に腰に結んだ張形をお尻側に向け、背後にいる女に挿入している。つまり、前の女を突いたときは後ろの女は抜かれ、前の女から抜くときは後ろの女が突かれるというわけ。ギッコンバッコン、まさにシーソーの原理と同じだ。
『艶女玉すだれ』では、四つん這いにさせた女をバックで犯しながら、手に持った張形で別な女を悦ばしているという、なんとも羨ましい光景。
これなど、現代でも3P愛好家が好みそうな性技である。
また『和楽色納戸』では、両脚を抱えて女の腰を浮かせ、自前の男根を菊門へ。同時に腰に結びつけた張形を女性器に挿入。「前後二穴攻め」をするというすさまじさだ。
北斎はじめ、閨房のグッズとして張形を描いた絵師は多いが、この裕信ほど、ユニークな実用例を多く描いた絵師はいないんじゃないかと思います。


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