私は自立した女だ。

一人である程度のことは出来るし、一人の時間を有意義に使っている自負はある。

周りに色々と言われながらも明るく振舞い、誰かに頼ることも、甘えることもしないまま歯を食いしばって頑張ってきた。

でも、それは少し違っていた。

誰にも頼れない、甘えられない自分を感じたとき、絶望的な孤独感に気付いた。

「僕、温かいからカイロ代わりに使ってよ」

中性的な顔をした年下のあなたが、優しく微笑みながら私に言った。

なぜだろう。

私は素直にあなたの胸に顔を埋めた。あなたの鼓動が私を揺さぶる。

ただ私をじっと抱きしめるあなたが、私の心を愛撫した。

あなたと心を合わせてみたい。

投稿者

中原 楓 官能小説家です。web・新聞をメインに活動しています。 読者の脳内をエロスで満たし「幸福感」と「安心感」を届けたいと思っています。心の中に封印しているあなたの「欲情」を搔き乱すことができれば嬉しいです。

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