毎日どこかで噂される浮気や不倫の話題には、もう驚かなくなった方も多いと思います。
確か数年前は重婚も話題になっていましたが、浮気もせず、生涯の愛を誓った相手だけと添い遂げる人の方が少ないんじゃないかとしみじみ思う昨今です。
でも、こういった問題は昔も今も大して変わらなかったようです。
あの奇才、南方熊楠先生がこんなアイデアを述べられていました。
「現今わが邦男女不貞の行い夥しく、生温かい訓誡や説法ではやむべくもあらざられば、すべからくこれに禁止税を掛くるべく、(中略)御国のためだと思うてすれば、天井で鼠が忠と鳴くと、鼠鳴きして悦び合い、密会税何回分と纏めて前以て払い済ます事疑いなし。これほど気の利いた社会政策はちょっとなかろう」(『十二支考』本文より抜粋)
つまり、不貞を働く男女には説教なんかしても効き目はない。それならいっそ、密会税をかけるべきだ。そうすれば、そういうスケベな連中がお国のためだという大義名分のもとに、喜んでその税金をまとめて先払いすること間違いない。こんないい政策はないだろうというのである。
さすが熊楠先生です。
それならいっそのこと、十枚で一枚お得!とか、ポイント貯めてポイ活!なんていう売り出し方をすれば、売り上げも増え、低迷する日本経済も活性化するに違いないのではないでしょうか?
でも、まぁ、そうなったところで、悪知恵が働く人たちは、領収書を駆使し経費で落とすとかなんとかしそうです。そしたら、またニュースを賑わすセンセイも出てくるに違いないのでしょうね。