二人で高級フランス料理を食べていた。あなたは一つずつ丁寧に何かを説明しているけれど、私はそんなことに興味はない。 なぜなら、ワインを飲みながら微笑んでいる私の頭の中は、あなたとのセックスのことしか考えられないからだ。 「どうだった?口に合った?」 「すごく美味しかった」 二人きりのエレベーターの中で、目も合わさない私の腰を引き寄せるあなた。 あなたはわかっている。 私が体を火照らせ洋服の下で肌を紅潮させていることを。 好きなだけ蔑めばいい。 高級料理が似合わない女を。