二人で高級フランス料理を食べていた。あなたは一つずつ丁寧に何かを説明しているけれど、私はそんなことに興味はない。

なぜなら、ワインを飲みながら微笑んでいる私の頭の中は、あなたとのセックスのことしか考えられないからだ。

「どうだった?口に合った?」

「すごく美味しかった」

二人きりのエレベーターの中で、目も合わさない私の腰を引き寄せるあなた。

あなたはわかっている。

私が体を火照らせ洋服の下で肌を紅潮させていることを。

好きなだけ蔑めばいい。

高級料理が似合わない女を。

投稿者

中原 楓 官能小説家です。web・新聞をメインに活動しています。 読者の脳内をエロスで満たし「幸福感」と「安心感」を届けたいと思っています。心の中に封印しているあなたの「欲情」を搔き乱すことができれば嬉しいです。

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