『珍具考』というユニークな書籍がある。著者は遊女研究でも知られる風俗研究家の中野榮三氏で、張形(疑似男根)や吾妻形(疑似女陰)などの性具を至極まじめに考察した珍書だ。刊行は昭和26年。一応戦後とはいえ、よくぞ、あの時代に出せたものだと感心する。
その中におもしろい記述を発見した。古代エジプトの男性は、昆虫の咬傷を防ぐために、木の皮の繊維で作った「亀頭帽」を用いたというのである。
亀頭帽というからには、我が国の性具『兜形(かぶとがた)』みたいな形状なのか…。
ただし、兜形は女性を悦ばすために貧弱な亀頭を雁高するためだったり、避妊具代わりに使われたりしたのだが、虫除け用とは…。
それに第一、亀頭だけ守っても仕方がないでしょ、竿と睾丸はどうするんだ…と疑問を感じたとき、ふと、ニューギニア島の先住民ダニ族が使用しているペニスケース「コテカ」が頭に浮かんだ。
コテカはヒョウタンをくりぬいて作られていて、ちゃんとペニスだけでなく、睾丸まですっぽり保護する構造になっている。エジプトの亀頭帽の役割が、本当に虫除けだけなら、コテカのほうが数段上と言わねばならないのだが…。
ま、それはおいといて、あのツタンカーメンが「亀頭帽」をつけた男根をブラブラさせていたかと思うと、笑ってしまうなぁ。


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