「接して漏らさず」を提唱し、実践してみせたのが、おなじみ江戸中期の本草・儒学者、柏原益軒先生。たしかに、平均寿命が現代よりもずっと短い時代に84歳まで長生きしたのだから、すごい。
まあ、この方法の効果の有無はともかく、交際時に男性の「陽」の気と女性の「陰」の気を互いの体の中に循環、運用させることで不老長寿を得るという考え方は、中国房中術の基本中の基本。
おもしろいことに同じ江戸期、オランダ伝来の「即座神薬の法」と称して、女性の愛液を飲むと長生きできるという俗信があったようだ。ただし、これを用いると、「女の気の去くこと限りなし(女性のオーガズムが際限なく続く)ともあるから、単に、当時はまだ一般的ではなかった「クンニの勧め」なのかもしれない。
また、昔の医者が使った薬研(やげん)に張方(疑似男根)を取り付けたような「ペイコノインポ」なる可動式の機械があり、蘭医がそれを使って女性の精気を採取している光景を、かの葛飾北斎が描いた図が長崎に残っているのだという。もっとも、これは薬研に張方という形状から、インドのシヴァリンガ像のことではないかという気もしないではない。
まあ、猥雑さと滑稽さを兼ね備えた、この珍機「ペイコノインポ」、もし実在するなら、見学してみたいものだけど…。

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