私は自立した女だ。
一人である程度のことは出来るし、一人の時間を有意義に使っている自負はある。
周りに色々と言われながらも明るく振舞い、誰かに頼ることも、甘えることもしないまま歯を食いしばって頑張ってきた。
でも、それは少し違っていた。
誰にも頼れない、甘えられない自分を感じたとき、絶望的な孤独感に気付いた。
「僕、温かいからカイロ代わりに使ってよ」
中性的な顔をした年下のあなたが、優しく微笑みながら私に言った。
なぜだろう。
私は素直にあなたの胸に顔を埋めた。あなたの鼓動が私を揺さぶる。
ただ私をじっと抱きしめるあなたが、私の心を愛撫した。
あなたと心を合わせてみたい。
