性神巡りをしているとエッチな伝説と出合うことも多いが、そのひとつに群馬県神流町神ケ原に残る「する真似大明神(駿河大明神)」がある。
将門の妾のひとり、須流賀(駿河)姫が、将門の死後、追っ手を恐れて従者と共に秩父側から志賀坂峠を越え、この地に逃げてきたとたん、従者が須流賀に暇乞いを申し出る。
驚いた彼女が従者にその理由を尋ねると、「どうしても貴方の体が欲しくてたまらない。だから、いっそのことお暇をいただこうと思ったのです」という。
困った須流賀はさんざん悩んで、一つの解決策を思いつく。
「お前の気持ちはわかったが、肌を許すわけにはいかない。私が股間に蕗の葉を当てておくから、お前はその葉の上から、する真似だけしておくれ」
というわけで、蕗の葉を隔てての疑似性交を始めたが、若い従者の男根はギンギン。あっという間に葉を突き破り、彼女の秘所を貫いてしまう。
事後、我に返った須流賀は、その場で自害。従者は彼女の遺体を手厚く葬り、自分は墓守として一生を終える。そのせいか、この地の蕗の葉は、どれにも丸い穴が空いているというオチまでついている。
でも、「する真似だけでも」っていうフレーズは、今でも口説くときに使われていそうですね。蕗の葉の代わりにティッシュで隔てておいてズブリ…。
