いつも恋愛の始まりは「相手と肉体関係を持ちたい」だった私。
好きとか、一目惚れとか言うけれど、結局はセックスがしたかった。
「ほら、もっと強く抱きしめていいから」
あなたが私をきつく抱きしめる。私もほんの少し力を込めてみた。
温かい…。
あなたが優しく私に言った。
「孤独なんでしょ、ほんとは」
こんな気持ちで抱かれるなんて。まるで処女に戻ったかのように、私は緊張していた。
全身を震わせ、這い上がるあなたの舌を待ち焦がれる。
啜り泣きそうな歓喜を初めて味わった私。
飢えた私の心が感じていた。
あなたの健全な愛で。
