全国47都道府県すべての出身女性を抱いて研究するのが夢だという知人がいる。昔の俗説にあるように、出身地によって、何かしら違いがあるはずだと信じているのである。
江戸後期から明治にかけての戯作者で絵師でもあった恋川笑山(柳水亭種清)の『旅枕五十三次』に、「筑紫玉開(ぼぼ)、相模早尻、播磨鍋、備中土器(かわらけ)、出羽は臭つび、越後女の徳利ぼぼ、長崎さねなが、明石蛸、浪花巾着、京は羽二重」と、当時流布していた俗説が述べてある。
つまり、「福岡の女性は床上手、神奈川の女性は尻軽。兵庫の女性は、播磨屋の銅鍋は熱を伝えるのが早いということから、同様に尻軽、浮気性。岡山の女性はパイパンで、山形の女性のあそこは臭い。新潟の女性は入り口は狭いが中は空洞。長崎の女性はクリちゃんが長い。明石の女のあそこは吸い込みが強く、大阪の女性のあそこはよく締まる。京都の女性のあそこは肌触りが良い」と言いたいらしいが、これらにはまったく根拠がなく、荒唐無稽。明石名産のタコとか、播磨の銅鍋、商売熱心な大阪商人にひっかけての巾着などと言葉遊びをしているだけに過ぎないので、悪く言われている当該県出身の女性の皆さんはご安心を。
ちなみに知人の全国制覇は遅々として進んでいないようだが、ま、成就は無理だろうなぁ。
