男性の皆さんは女性の放尿シーンに遭遇したことがありますか?女性の皆さんは、尿意に耐えられず、自分との戦いに負け大解放してしまった経験はありますか?
昔は地方へ行くと、畦道なのでおばあさんが裾をまくりあげて放尿している姿をよく見かけたものです。私も田舎育ちですので、子供の頃、何度か目にしたことがあります。
そこにはいやらしさなどまったく感じられず、うららかな春の日と、空から降ってくる雲雀の声とにあいまって、むしろ叙情的にさえ思えました。
女性の放尿といえば、平安時代の歌人の作品にもありました。夜遅く、渡殿(渡り廊下)を歩いていると、美人だと評判の女性が放尿している音が聞こえたので、コホンと空咳をしたら、その女性が気がついて恥ずかしがった。そこで翌日、女性に「美人がおしっこするのも風情があるものだなぁ」という歌を贈った。
というものです。音を聞かれただけでも恥ずかしいのに、わざわざそれを歌にするとか、きっと彼女には恥の上塗りだったのではないでしょうか。
当時の建築様式では離れた部屋におまるが置いていたようなので、そこにたどり着く前に庭先で用を足してしまったのですから、もう我慢の限界だったのでしょうね。
しかも十二単を着ていた時代です。脱ぐにも時間はかかるでしょうし、チビッてしまうのは仕方がないな、と同情してしまいます。
私も放尿シーンを書くことがありますが、恥辱プレイは昂るようです。女性の放尿シーンしか書くことはないのですが、今の時代なら男性の放尿シーンも需要があるのかな。
ただの立ちションシーンになってしまいそうで、私も表現力の勉強がまだまだ必要です。
※代表的歌人・源俊頼の私家集『散木奇歌集』の雑部に収録されています。