旅にでることになった男が、浮気封じのために、女房のお腹に牛が寝ている絵を描いて出かけた。だが、帰宅して女房のお腹を絵を調べると、寝ていたはずの牛が立っている。
驚いた男が問い詰めると、女房は平然と「牛だって寝てばかりはいられまい」とシラをきったという、古典艶笑譚がある。
ほかにも、亭主の浮気を怖れた女房が、オチン〇ンに馬という字を書いて亭主を送り出したが、帰宅したら、その字が太くなっていた。疑った女房が問い詰めると、夫があわてて「馬だって、豆を食えば太るだろう」と返したという艶笑譚もある。
なぜ、牛の絵に、馬の字なのかは疑問が残るが、いつの時代でも、伴侶の浮気には神経をとがらせていたということだろう。
同じ浮気封じのまじないでも、中国のそれは、お国柄ゆえか呪術的要素がより濃くなってくる。
「イモリの印」というのも、そのひとつ。イモリの血を女の肌に塗っていおいて、もし、他の男と通じたら、その血の色が変化するので浮気したかどうかがわかるというもの。
さらに、秦の始皇帝が使用していた、コウモリの血が主成分の「操守香」という秘薬もあったそうで、これも色が変化して浮気がわかるのだという。
でもこれ、よく考えてみたら、相手を信じていない男女が昔から多かったってことですよね。


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