エッチのあれこれ #73 貞操帯の古今東西

今ではもう死語になっている、というか、その存在さえ知らない世代が増えてきた貞操帯。 

中性ヨーロッパで、西部アジアに出征する十字軍兵士たちが、自分の留守中に妻や恋人の貞操を守るために考案されたものという説が一般的だ。

だが、それを装着しなければならなかった女性たちこそ、悲劇。何しろ、常に重い鉄製の褌(ふんどし)をつけていなければならないのだから、腰痛に悩まされたのではないかと同情してしまう。

とはいえ、蛇の道は蛇。そこにもちゃんと抜け道があり、「夫が貞操帯の鍵を持って従事中ならば、合鍵を作ればいい」という奥さんたちが多く、錠前屋が繁盛したという笑い話も残っている。

まぁ、その誕生過程を考えると「悋気(嫉妬)こそ発明の母」というべきか。昔、我が国では、ヒョウタンの底を抜き、ひもを付けたものを女房の腰に装着して浮気を防いだという記述が古典文学『芥子鹿子』に見えるが、これが本当なら、日本版貞操帯だろう。

これも、思わず笑ってしまうが、昭和初期に「処女帯」というアイデア商品が売り出されたことがある。ゴム製のパンツにコンドームを取り付けたようなもので、不慮の強姦に遭っても、これで処女だけは守れるという仕組みだ。

もっとも、今では聞くこともないから、売れなかったのでしょうね、きっと…。

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